近くのコンビニにお昼を買いに行く。
いつものように全速力で、慌てふためきながら
その入り口の重いドアを押し開き
目的の棚に向かおうとする。
そこに行き着くには、
若者がいつも立ち読みしている、狭い通路のコーナーを
ぶつからないようにと、気遣いながら
すり抜けなければならない。
右側の雑誌コーナーの賑やかさと対象に
左の壁は無味乾燥な、白壁が続いている。
続いている、とは、先週までの話だった。
あれ?何か違う。
懐かしい顔が並んでいる。
百恵ちゃん。ひばりちゃん。裕次郎…
あ!ブロマイドね。
浅草と言えば、マルベル堂のブロマイドは
ある年齢以上の方には、常識の世界。
定説。想定内の話である。
子供の頃ひばりの写真が欲しくてしかたなかったっけ。
それが、コンビニに。ある。
コンビニステーションである。