ことばはいらない

お店は、すっかりお盆でしょ(実はこの一部だけなのだが)。


「藤の花…この時期もう遅いんじゃないの?」
なんて声も巷にはあるのだけれど、
僕が好きなのだ。
吊提灯となぜか相性が良くて、手放せないのである。

ノロノロと提灯仕様のディスプレーにしないものだから
いまひとつ、気持ちが、ぱっとしない。

「そろそろ性根を入れるか」
と、決意とも叱咤とも言える声を、自分に投げかけたとたんに
大きい提灯が、外人さんに売れた。

アメリカの方かな?
たいそう喜ばれていた。
でも何に使うのだろう。

「ハーイ。アメリカノ人。ナンニツッカワレルンデスカー」
そう聞きたかったが、

異文化交流は、お金の価値を
語り合うくらいしか出来ないから、この次にとっておくことにしよう。

今日は、ご来店の半分以上のお客様が外国人だった。
あえて外国人と表記したのは

アメリカ人、中国人(台湾系、大陸系)、フランス人、
韓国人、インド人、スパニッシュ系…多いこと。
おお、
八紘一宇。人類皆兄弟
世界平和の道ここにありだ。
言葉が通じていないのに、
お互い笑いあう。

疲れていたのに、なんでかな、楽しくなった。