長ーーーいおつきあい

仏壇を置かない仏壇屋のためか、
一見、何屋かわからないのだろう。

とにかく、いろんな世代のお客さまが、いらしてくださる。
洋の東西も問わない。

商品を自分から勧めたことは、一度もない。
だから、こだわることもなく自由に話ができる。
お話させていただいていて、
各世代、それぞれにおもしろい。

今日は、見るからに普通の小6の男の子。

しかし、とにかくよく知っている
侮れない。

はじめに目に付いたのが、
頭は像で、体は人の仏像二体が抱擁している姿の聖天さま。
次々に仏像を指差しながら、感動にむせている。

あ!歓喜天(聖天)だ。
あ!吉祥天だ。
あ!五大明王だ。
あ!四天王だ。
あ!文殊菩薩だ。
あ!あ!あ!・・・
感動の山を築いた。

一応見て回ると、
今度は、質問の嵐。

聞くわ、聞くわ・・・
機関銃のようだ。
いつ弾を仕込んでいるんじゃい。

お釈迦様はいつの人ですか?
本当に生きていたんですか?
何で痩せてるんですか?
厨子に入れないといけないんですか?
厨子はどんなのがいいんですか?
1000円で買えますか?
???・・・・

最後は、お母さんに阻まれて
ドクターストップと相成った。
そう、僕がダウン寸前だったから。

ブレーキを掛けてくれなかったら
明日の朝まで質問が続いたことだろう。

将来はお坊さんになるのが夢なんだって。

またおいで。
お坊さんになって蜜月関係で
タック組もうね。