真面目にオヤジギャグ?

若い女性が
彫物を探しにご来店された。

お客様「お尋ねしたいのですが…」
boo  「いらっしゃいませ」
   「はい。どのようなことですか。」
お客様「鳳凰は置いていませんか?」

竜神や、倶利伽羅、歓喜天…などなどちょっと見当たらない、
特殊な仏像を得意とするわが社だが、
改めて考えると、ポピュラーなはずの「鳳凰」は、
何故かしら、彫ったためしがなかった。

boo店長  「ホー…」「鳳凰ですか」
お客様  「・・・・」
boo店長  「なんちゃって」
お客様  「・・・・」

そのまま、後ずさりして出て行かれた。
残された僕は、挨拶すら出来なかった。

つい2~3日前も、店の女の子に
「店長、親父ギャグ出ていますよ」と、
注意されたばかりなのに、全く意識になかった。

口に出てしまってから、
「は!」と気づき、
一生懸命フォローしようと、
全神経と我が脳内CPUを総動員して、瞬間的に出た言葉が
「なんちゃって」だったが、
それが、決定打になってしまったようだった。

けが人の背後から一刀両断したようなものだ。
二度と来てくださらないだろうなあ。

もっと、しっかり磨かなくちゃあなるまい「オヤジギャグ」。