街角(まちかど)哲学者

いわゆるホームレスなのだけれど
毎日行き来する歩道で何故か目が合う。
目が合うと、

ブツブツ・ブツブツ・ブツブツ・・・・・・
と、何かしら口元が動く。

機嫌のよいときは、亡き東野英二郎(初代水戸黄門のね)ばりの
深いしわに隠れた目をさらに細くしながら、ニッコリ笑い返す。
憎めないどころか何か深いものすら感じてしまうのだ。

よく刈り込まれた頭をツルンとなでながら、
また思いにふける。

ときどき携帯で連絡を取っているのを見かける。
このおじさんは何者じゃ?
と、思ったものだ。

今日も浅草の路上が寝床となるのかな…


僕と同じニャン

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