納得

宿題となっている仏像製作で壁に当たり、
頭がパンパンになっている。

製作対象の資料が全くといってよいほど見当たらないのだ。
相手が、霧の中にあって想像の域を超えないとなると、
残るは「想像力」「独創力」と言うことになってしまうのだけれど、
なんとかそれは控えたいと思うからなのだ。

本体に忠実に創りたいと考える。
待たせる相手がいる以上、
常識の範囲での期間内に何とかしたいのだけれど、
すでにそれも超えてしまっている。どうもいけない。

でも、納得のいくものに上がらない以上は表に出せない。

祈りの対象になる以上、
ぼくも中途半端には終われないもの。

彫る側からは、彫りなおしばかり命じるから
嫌われ者になっているけれどしかたないか。

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