日本人

椿三十郎がリメイクされて、森田芳光監督によって
撮られている。
織田裕二を主役に黒澤明への挑戦がされている。

その舞台裏をNHKで紹介していたが、
面白いと思った。

何が面白いかと言うと、
チャンバラごっこをしたこともない若い世代を
撮るという作業(仕事)の中で教育されていくことで
日本人のDNAが研ぎ澄まされていく。
その過程が面白いと思った。

明らかに、現代っ子たちである。
全体の為、組織のために死をもって尽くす。
至誠の世界。
現代どこかに消えてなくなってしまったのか
ここ最近見当たらない世界観である。

時代劇のそれの中で、
呼び起こされるものがあるのか…
共感する自分を観察していて、
気付かされた。
まあ僕なりの単純な思考かと思わば思え。
というところもあるのだけれど。

今、環境と言う影響圏、外圧の中で日本人が
恐ろしく変化していると感じている。

どこまでこの流れって進んでしまうのだろう…
そんな恐怖感のようなものが、いつも拭い去れない。
グローバル化する中で、情報過多の時代の中で
日本がどこまで日本として意識に残るのだろう・・・と。

今回、感じたのは、「変化」するということはあっても、
また、誘発される姿は現代のものとしか見えなくとも、
本質の部分には、
「日本人」は生きているのかと、
ふと嬉しくなった次第。

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