ビールではありません。
ビールではありません。
数日前の6月の暖かさで桜の蕾が急に膨らんだ感じがしたのに、
またこの冷気にあたって凍えています。
でも、春の息吹はすぐそこまで手が届くところまで近づいています。
朝はこれくらいの寒さがちょうどよいけれど、
そんなことを思うのは僕ぐらいかな・・・
穴が小さくてテグスすら通らない。
仕方ないから自分で穴の拡大を試みたけれど、機械を使えば簡単なのに、珊瑚にクラックが入っていて、刺激を与えれば邯鄲に割れそう。
こういうときは一所懸命手で彫る。
なかなかあきまへんって。
寒~い。真北風が朝早くから吹き荒れていました。
おかげで雲を全部吹き飛ばしてくれました。
今日は真冬に逆戻り。これが平年の気温かな・・・
久しぶりにTさんがみえた。
法螺貝の吹き口の形状を手直ししようかということでの来店。
試しにと、一吹き聞かせてくれた。
ブォー・・・・
狭い室内では凄い音量。
なれど、心地よし。
ただ・・・
外を通る人が音に引き寄せられて入店して来られた。
ありがたいこっちゃ。
「ほらを吹いてくれてありがとう」と、ぼく。
「いえ。法螺をたてると言って下さい」と、Tさん。
爆笑。
定点撮影とは、
一定の地点から事象の変化を撮影して、変化を捉えたもの。
とでもいうのかな。
今は、スカイツリーの現場に興味を持って撮り続けている。
計画が持ち上がる前から、東武の操車場は、撮影の対象になってはいたがこうも変化しようとは夢にだに思わなかった。
考えると何を好き好んで、こんな事をしているのかよくわからない。
気付くと、子供の頃から好んで同じようなことをしつこくしつこく行っている。
筆頭は、チンチン電車の走る道と廃止されて変貌していく町の有様。
車庫の様子。風情の変化。
失われていく海岸が山の様子。
町の写真。ビルの屋上からも360度撮り続けた。
おまけとしては、
お化粧する前後の変化も撮った。
最後の一つを除いて失われる何かに郷愁を感じたのだろうか。
為政者、計画者と呼ばれる人の愚かさに対しても。
また、刻々と変化する事象の姿に「生きている」ということを感じるのだろうか。
よくわからない。
けれど心ひきつけられて、衝動的にカメラを向けている。
撮った地点もよく覚えている。
しばらくは、タワーの動向と、
失われていくであろう足元の下町の素朴さを撮り続けそうである。
珊瑚の素材は良いのに作り方が滅茶苦茶。
珊瑚の取引は「匁」つまり重さで取引される。
だから糸穴が大きいと重さが軽くなる。
同時に、ネックレスの場合は玉がぶれる。
それを嫌ってか穴がすこぶる小さい。
撚ってある太い糸が念珠用の糸。
比べて現状の糸は木綿の糸を数本通してあるだけ。
切れないわけがない。
あっという間に切れる。
崩してみると、いたるところに接着剤を多用している。
ボサにまで使用しているのには驚いた。
糸が穴の中で張り付き穴を塞いでしまっている。
これはきつい。
出来上がってしまえば同じように見えてしまうから始末が悪い。
餅は餅屋に任せて欲しいな・・・と思うのは今の時代無理なのだろうか・・・