なぜオーダーのお店になったの

おかげさまで、
「オーダーの念珠堂」として覚えてくださる方が
確実に増えている。

「浅草念珠堂(実店舗は念珠堂)なら、
細かいオーダーに応えてくれるみたいだよ」

「そういう細かいことは(変わったことは)あそこ行けばいいよ」
と、同業者からも推薦を得て、ネットはもちろん、
実店舗の店にも、遠くは、広島や九州、青森のほうから、
尋ねてきてくださる。

浅草で下車されれば目の前なのに
どういうわけか、上野から歩いてこられる方も少なくない。
1キロも2キロもあるというのに、

他のお店をリサーチされながら、歩いてこられるんだろうが
申し訳ない思いにさせられる。

上野からここ雷門までには、60軒も同業者がひしめく
仏壇のメッカなのだ。歩いてきても飽きることはない。
(自分も何度お客の顔をして、往復したかわからない。)

念珠堂をオーダーの店に、特化しようとは、
もともと思ってはいなかった。

なのに何でオーダーの店に…

細かい仕事は、確かに好きだけれど…
出来たものを、販売させていただいたほうが、数倍楽なのに。

思い当たることは、ひとつある。
「自分が納得出来なければ、先に進めない」という偏屈さだ。

だから、
「自分が楽しめないものは、人にも勧めたくない」
となってしまう。

「納得しない以上、納得したものを作るしかない」
となる。当たり前のことなのだ。

当たり前と考ええているところが、すでに偏屈なのかもしれない。

我ながら、この頑固、辟易するときもある。
けれど、決して嫌いではない。

使い方によって、コントロール次第で、
お客様の側に(少しだけ)、
近くに立つことが出来ると、信じているからだ。

原発ならぬ、「頑固」の臨界点を超えぬよう
日々、努めている。

早く自動制御に切り替えないととも思う。

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