新たにデビュー
梵天
縁
昨日は、仲良くさせていただいている智鏡師のご縁で
よい出会いをさせていただいた。
御歳82歳になられる元特攻の隊員の方だった。
僕にとってのひと月は、靖国神社参拝からはじまる。
身内に戦闘員としての戦没者が見当たるわけではないのだが、
15年前から、よほどのことがない限り毎月続けてきた。
昇殿参拝を終えると、遊就館にほぼ定期便のように通う。
そして、命の言葉を読み返し、帰る。
常設している命の霊簿帳をいつもめくっては、
自分と同姓をいつも探すのだ。
上さんの故郷熊本近くで、同姓の津留何某命は見つかるが
僕の家計の名は見つからない。
近いお名前で「新海」という名に親近感を持った。
「新海希典少尉」
特攻のコーナーに遺品も展示されていた。
説明書きも読ませていただいた。
「恩人と同じ名前か…」
ここに来るのは初めてとおっしゃっていた
アサヒビール最上階の小じゃれた喫茶店で、
元特攻隊員の前村氏とお話しをさせていただきながら、
その口から「新海少尉が戦果確認機で僕の機を含め4機で飛び立ち
ながら死ななくてよい方が先に亡くなった」
と、耳を疑う名が飛び出した。
新海氏は上官であったのだという。
(ネット上に戦記を見つけ読み返してみた)
http://ysptclub.rithosts.net/ktftw/maemura2.html
よく聞けば、前村氏と数人の戦友が、元上官の遺品をご苦労の末、
靖国神社に奉納した経緯を語ってくださった。
「僕が今の会社を設立するとき、多大なバックボーンになってくださった方がいた。
その方も新海という方だったんですよ。」
話しは盛り上がった。
心の中では、
「動かされた・・・」。
正直そう思わざるを得なかった。