ネット上での中傷ほど人間の暗部を見せるものはない。
かといって反論すれば、これほど不毛さを感じるものもない。
隠れ蓑に、姿を隠しながら槍で突っつくのだから、
これほど卑怯なことはない。
見えもしない相手に向かうのだから。
虚空からつぶてが飛んでくるようなものだもの。
姿が見えないと、何でもできる???
人の本質に巣食う暗部なのだろうか。
ぼくの店の前には、長年小僧さんが合掌して、
道行く人に挨拶を交わしている。
もう20年をゆうに越えているが、僕と同じですこぶる元気だ。
ただ、あちらこちら、光出してきてはいる。
道行く人が、撫でていくからに他ならない。
その様子を見ていると、人間性が姿かたちではないことを、教えられる。
高等教育を受けているように見える上品な方が、
「かわいいね」と撫でる子供の手を、
「汚いから触るな」と、小僧の頭から引っぺがす親もいれば、
ヒップホップのリズムを取りながら
ふと立ち止まり、手を合わしていく強面の若者もいる。
本当に楽しい光景が見られる。
こちらが人の本質と信じたい。