浅草の戦前の建物が壊され新しいビルにとって替わっていく。
スクラップアンドビルドで致し方ないとはいえ…
古さが浅草のモダンだとも言わないけれど…
ちょっと寂しさもなくもない。
東京メトロ(旧営団)の浅草ビルは
白黒を基調のおとなしいビルに仕上がっている。
1、2階が窓が大きいところを見ると、テナントでも入れるのかな。
創業当時は全館レストランだったと聞くが、
戦後は、どうひいき目に見ても
朽ち果てそうな建物にしか見えなかった。
過去の姿は、モダンを地でいく「ビルヂング」だったのだろう。
僕の知る範囲では、以前はこうだった。
もっと以前は、
こうだった。
浅草十二階凌雲閣を思わせる(低いけれど)風貌を持たせ、
当時としては、上野の松坂屋が遠望できるほど目立つ
ハイカラな建物だったようだ。
そう考えると、
新デザインのビルは、何の変哲もない
機能美はあっても、息吹を関させてはくれないなあ。
残念ではある。
今の地下通路の工事終了後は、
このビルにエレベーターであがれるようになる。
こうなるのだそうだ。
バリアフリーを考え
膨れ上がる乗降客数を考えるとこうならざるを得ないのだろう。
今は、まだこうだけれど。
もうひとつ、
遊びも欲しいなあ。