どうなるものやら

秩父に行きたいと思っている。

お開帳だから、と言うのではない。
たしかにせっかくいくのだから、お開帳に合わせた格好になるのだが、
実はそうではないのだ。

今の浅草店を開店する際、
親しくしていただいた恩人や知人をお呼びして小さなセレモニーを催した。
そのテープカットをしてくださったのが
水墨仏画の祖師である難波敦朗氏と地元の議員さんだった。

前出の讃祷歌の新堀智朝尼と詠唱団の合唱で地所のお清めをしていただいたあと、
テープカットをしていただいた。
今の自分ならこんなセレモニーはまずしなかったろう。

いつでも画廊にできるように店つくりをしていたこともあって
開店に合わせて絵画の個展をしていただいた。
それが難波先生の水墨画展であったのだ。

二回目以降はないのだから、氏のための店創りと言えないでもないかな。

内装工事が間に合わず、仏壇も仏具も半分も搬入できなかった。
念珠と御香のみの店のありようから
来店された何人の方が仏壇店と認識できただろうか。

氏も奥様と二人三脚で、夜遅くまで前日ぎりぎり間に合った。

その氏も13回忌を数年前に催された。

氏のこよなく愛した地が秩父路である。

巡礼を始めるときは秩父霊場からと心に決めていた。
ずいぶん時間がかかってしまったけれど
何とか歩を進めたい。

桜 サクラ SAKURA

毎年、桜を見るたびに連想する曲がある。

「桜の苗が大きく育つ頃僕らはみんな大人になるんだ
あいつとこいつおまえと俺は、真っ赤なホオペをしていたな」

木下恵介アワーの「記念樹」の主題歌である。
同世代の方なら知らない人はいないだろう。
逆に、知る人は同世代?

小学校のとき、しかも僅かな期間見たドラマの主題歌なのに
今に至っても 桜花を見るたびに自然と口をついて出てしまう。

子供の感受性という受け皿にストンと落ちたのだ。

一編一編は、ドラマのストーリーとして記憶にないのだけれど
養護院を出た子供たちのその後を追いかけたドラマ設定に
すこぶる感動した。
感動したという記憶が残っているだけなのだがいい影響を受けた。

そう考えるとドラマのつくりが子供心の情にも響く
また、耕してくれる真面目な作り方をしてくれていたのかな
などと考える。

最近は、バラエティーっぽい番組ばかりが多く、しかも同じ司会者ばかり露出し、見る気も萎えてしまうのだが、
当時は、世相や人間愛を真面目に作りこんだ作品が多かったような気がする。どこでこうなっちゃったんだろう…

「さくら」から連想する曲ランキングを調べてみると
童謡の桜が3位にあるが、
森山直太郎のさくらや福山雅治のさくら坂など最近の歌が上位を占めていた。
いい歌だよ。好きだし。。。

でも僕には、記念樹の桜がいの一番に上位にくるのだ。
だが、どこにもなかった。

記念樹のHPを見つけました。
http://syowa40stvdrama.okoshi-yasu.com/page015.html