どうなるものやら

秩父に行きたいと思っている。

お開帳だから、と言うのではない。
たしかにせっかくいくのだから、お開帳に合わせた格好になるのだが、
実はそうではないのだ。

今の浅草店を開店する際、
親しくしていただいた恩人や知人をお呼びして小さなセレモニーを催した。
そのテープカットをしてくださったのが
水墨仏画の祖師である難波敦朗氏と地元の議員さんだった。

前出の讃祷歌の新堀智朝尼と詠唱団の合唱で地所のお清めをしていただいたあと、
テープカットをしていただいた。
今の自分ならこんなセレモニーはまずしなかったろう。

いつでも画廊にできるように店つくりをしていたこともあって
開店に合わせて絵画の個展をしていただいた。
それが難波先生の水墨画展であったのだ。

二回目以降はないのだから、氏のための店創りと言えないでもないかな。

内装工事が間に合わず、仏壇も仏具も半分も搬入できなかった。
念珠と御香のみの店のありようから
来店された何人の方が仏壇店と認識できただろうか。

氏も奥様と二人三脚で、夜遅くまで前日ぎりぎり間に合った。

その氏も13回忌を数年前に催された。

氏のこよなく愛した地が秩父路である。

巡礼を始めるときは秩父霊場からと心に決めていた。
ずいぶん時間がかかってしまったけれど
何とか歩を進めたい。