時代を繋ぐ

子供のころ読んだ漫画の一こまが何故か心に焼き付いて
いまだに時々顔を出す。

たしか、藤子不二夫のおばけのQ太郎だったと思う。

「戦争が終わって20年だね」

と、Q太郎と正ちゃんが会話をする。
たったそれだけなのだ。
その後も前もストーリーは全く思い出せない。

けれど、戦争という言葉に、強烈な印象を持った。
「そうか20年たったんだ」と子供心に深い感慨とも、
なんともいえない思いにとらわれたのである。

僕は戦後は終わったと宣言された年に生まれのれっきとした戦後派だ、
戦争を知るわけではない。
20年と言うことは昭和40年時点ということで僕は10歳。
小学3年か4年の小僧になぜそんな印象を与えたんだろうと時々思い出す。

ただ一つ考えられるのは、僕の世代は、戦争体験を持つ親の
最後の世代と言うことだ。

また、身の周りにはいくらでも環境はあった。
焼けただれたビル。米軍のかまぼこ兵舎。闇市のようなドヤガイ。
傷痍軍人とおぼしき物乞い。
母親にお金入れてくるとせがむと、
初めのうちは快く出してくれてはいても
度重なると偽者だからやめなと言われ不思議に思った。

高校時代まで、朽ち果てた格納庫が海岸線に残っていた。

グラマンの機銃掃射を受けた話、軍需工場が空襲を受けて逃げ回った話、
話の中にも現実社会の中にも空想にも実態にも教育される現場が合った。
手の届く範囲に戦争があったのだ。

朝鮮動乱があり、ベトナム戦争があり、
子供心にも忘れさせてくれない環境があった。
そんな思いが靖国神社に通うきっかけともなるのだが。

どう次の時代に受け継いでいくのか、
「正しく」繋いでいくことが、僕らの責任なのだ。

ピンクトルマリンEX

トルマリンEXです。

これが最後の1本になりました。
最後にふさわしくピンクばかりで寄せました。

通常の玉より0.3mm大きいです。

阿弥陀如来

白檀の阿弥陀如来。
最近はなかなか良い白檀が手に入らないので、
現実問題仏像彫刻時にハタと困るのだ。

総高さ31cm
仏身13.5cm(4.5号)
八角台座

表情は柔らかい。

袖印金

袖印金です。
おしゃれな紐仕立、三色です。

鳴り物にかかせない余韻を持たせるために錫を含有させると
地金が硬くなります。
その地金(沙張り)を使用しているので音は抜群です。

ちなみに、置くときに楽な手持ち印金です。

両手を合わせる時にも楽です。

遅々として進まない

古い愛車をレストアしている。

去年からそれなりに乗れる状態にはなっているのだが、中途半端なのだ。

まずタイヤが違う。
本来レーサーだからチューブラタイヤを履かせるところなのに、
重いWOのタイヤをはいている。
回転部分は軽くなければならないのだ。

チェーンリング(前のギヤのこと)が違う。
この自転車を昔、一時的に人に譲ったときトラック競技用のシングルに
付け直したのだ。すっかり忘れていた。

だからシャフトも短い。

それを忘れていて、アウターのギヤも留めピンも合わせて入手し
ダブルに戻そうとしたら、ギヤがフレームに当たってしまって使えない。

じゃあシャフトを長い物に変えないとと思ったら、
今は絶版になってしまって通常では手に入らない。
ガク。時代の移ろいを実感。

で、オークションの手助けを借りることにした。
が、これが問題なのだ。

実に実に締め切られる時間が、ほぼ夜中ときている。

僕は起きていない時間なのだ。
正しく言えば、
起きていないじゃなくて、起きれないのだ。
今朝になって昨夜狙っていた二件をやりすごしてしまった。
ブヒーン
出物だったのに・・・。

ということで、シャフト待ちでぐずぐずしているのだ。
このままじゃ夏になっちゃうよ・・・

秩父のお開帳は逃げないと言うものの
歩きやすい季節がある。
お開帳で人の多くなる前、2月に廻ろうと思っていたのに・・・
思わぬ布石を喰らっている。

浅草の今日の空

すっかり春めいてぽかぽかだ。

人力車に乗って風に打たれるのも気持ちの良い季節。

それにしても何台来るの?

見える台数+2台でした。全て外人客でした。
それにしても多いこと。

風情

環境アセスメントに関する説明会は去年のうちに終了し

いよいよ最終調整の説明会かな。
新東京タワーも見えてきました。

基礎の試掘の進めているし、
真綿で首を・・・ ではない・・・、
いよいよ槌音が聞こえるようになってくるのかな。

東京は再開発でめぼしい町はどんどん生まれ変わっている。
初めて東京に来たときは、江東、墨田、台東、葛飾・・・
下町情緒でもそれぞれ微妙に違っていた。
風情と呼ばれる得もいえぬもの。
都電もなくなり、再開発されて金太郎飴みたい。
どことなく白々して見えた。

なくなってしまえば、何の不思議もなく
「昔あったねそんな」のくらいに「風情」って失いやすいもの。

押上、京島、業平の町々もどこにもあるような、
きれいな、画一化されたデザイナーズ街路に変貌してしまうのだろうか。
下町の路地。くもの巣を張り巡らしたようなごちゃごちゃ感は、
どんどん整理されていくんだろうなあ。

付加価値のつく土地を大手が見逃すわけはないもの。
下町気質まで無くならなければよいが。