宝もの

全く無知蒙昧な僕が曲がりなりにもやってこれたのは、
厳しくもあり、嬉しくもあるゲストであるお客様との縁ゆえである。

考えてみると、ものづくりの端っこに、
今の念珠創り仏具創りの仕事を選んだことに感謝できる。

今までどれだけ多くの人と不思議な縁を持つことができただろう。
それが僕の宝なのだ。

一部には商売を金儲けのみ、
その手段と考える方もいる。

儲けが人生であるとして生きる生き方。
楽しい暮らしができると信じている。
はあ・・・それも一理ある。

けれど全てじゃあない。

だって楽しい暮らしってなんだろう・・・
つい思ってしまうのだ。

自分は汗水流すこともなく家来に傅かれ悠々自適の生活?
しごとはせずに遊んで暮らす?

いったいいくらあったらいいのだろう・・・

上を向いて暮らすことは決して悪いことではない。
だって明日の保証もなく泥水すすって生きるよりはいいもの。

けどね、騙しの中からあぶくのように浮いたお金で暮らすことの不安さより
汗水の裏書された小銭のほうがよほどよい。
しっかり足を地に根付かせて生きるほうがどれほどよかろうかというのだ。

物はいつか消滅するものだ。
名誉も財産もそう。

でも・・・人とのつながりは、生涯いやいや三途の川を渡っても、
持っていけると信じている。

だから、縁の初めは何にせよ、
そのつながりは、消えることのない、
色褪せることのない宝物だと思えてならない。

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