もともとデスクワークがいやで、
土木技術者の道を選んだ。
山野に囲まれたくて、
自転車趣味を選んだはずなんだけれど・・・
どういうわけか、気付くと都会のビル群に囲まれ、
窓を開ければ、隣の窓に飛び移れそうな下町にあって、
お店に一日はりついている。
考えれば考えるほど「?」が百も千も浮んでは消えていく。
縁の不思議さを噛みしめる。
自然にどっぷりつかるのは何より好きなのだ。
いつかは、海の近くに住みたいとも考えるが…
こんな都会の真っ只中だけど、
ここに暮らすと、些細な変化でも敏感になるのがわかる。
ネコの額の自然が微妙に変化する。
その様がすばらしく変化に富んでいるように見える。
小さな命が、懸命にアスファルトの切れ目から、
敷石の継ぎ目から、
植栽の合間に…と、ところどころ顔をのぞかせる。
人工的な中にも自然に回帰しようとする命に
ついエールを送ってしまう。
ラベンダーが植えられた雷門前。