鼻の病気とアレルギーを併せもつBoo店長には、
天気が以外と体に響くのである。
だから、真夏生まれのくせに、真冬が好き。
空気の流れの良い秋が好き
(心は春が好きなのだが)
雨より晴れが好き。
曇りより雨が好き。
全ての好みは、体が決めてきた。
それを超越させたのは、趣味の世界。
何しろ僕が企画すると必ず雨。
旅に出れば雨。
山登りすれば雨。
キャンプに行けば雨・・・
最期には、「雨男」が自他共に認知されるところとなった。
かえるか河童かかたつむりの親戚か・・・。
高校を卒業してから走り始めたツーリング(サイクリング)も、計画を実行するとやはり必ず一日は雨となった。
練習に出ても天候は必ず崩れた。
けれど、走らなければ帰れない。前に進めない。
それよりも何よりも、走りたくて、うずうずしてくる。
必要は発明の母というけど、
好き(遊び)は地獄も天国に変える・・・のか。
いつしか前向きに考えさせられるようになった。
「雨を愛しむ」心の変化を生んだ。
事実、雨のツーリングは「おつ」なのである。
雨の路面に水切れの轍がツーーとできる。
それが美しくも見える。
雨上がりのぬかるみも実に楽しい。
足をとられながら横滑りしながら、空転しながら必死に走る。
そこがまたいい。
雨は、僕への自然の祝福なのである。
そのうち雨が降らないほうが「おかしいなあ…」
「何かなければよいけど…」などと口走るようになる。
そうすると、いつからか、
天候が体にも心にも悪影響してきたことがうそのようだ。
全く気にならなくなった。
高校時代から苦しんだアレルギーもピタッと止んだ。
「病は気から」
僕のための言葉と受け止めている。