ハウマッチ

好文木で有名な堺の梅栄堂から、創業350年記念として
お線香のギフトセットが、
創業年数と同じ350セット限定発売された。

天然線香一筋の梅栄堂ならでは、
伽羅、沈香、白檀の香木に、
選りすぐりの素材を使用している。

350セットのうち何番か、
各漆はこのサイドにナンバーリング。
まさしくプレミア品だ。

さてお値段は・・・

非日常ということ。 その2

非日常ということに関連して思い出した。

DL内を歩くと、全てのアトラクション施設に、
スポンサー名がロゴ入りで入っているのが目に付いた。

必ず日本の企業がお金を出すときは、
いつもこうだ。
悪いとは言わないが、TPOはあるんじゃあないかと
いつも思っている。

企業に協賛してもらって出来た施設である以上
仕方のないことなのだろう。

ここはいい、ここはサービス行として鏡だと
過去、経営者のセミナーに参加すると必ず題材にされて
きただけに、若干なりとも幻滅と、あきらめと、
企業スポンサーの限界を感じてしまうのだ。

特にここDLが、夢を売る非日常施設だけに
ぼくは、幻滅を感じてしまう。

日常に引き戻すものは、
何一つあってはならないと思うからだ。

企業名を入れなければならないと言うならば
その雰囲気に合ったロゴ、イメージカラーに
変えればよい話ではないのだろうか。

ぼくら消費者は
夢にお金を払いに行くのだから…
アメリカ西部には、漢字はないよな…
19世紀のイギリスにカタカナ文字はないだろう…

自分の足元はどうだろうか…
と、フィードバックして考えないといけないけれど。
人のことはよく見えるのだ

非日常ということ

非日常ということ。

今日は、久しぶりにお休みを貰って、マイサンを一人選別して
ディズニーワールドに出かけた。

ディズニーランドは、工事中から
完成するのを待ちに待っていたほどだったのだが、
いざ出来上がってからは、数えるほどしか出かけたためしがなかった。

何より、サービス業としての見本みたいな
ここの経営スタイルを、

経営者研修では、何度も取り上げられていた。
際立っていた。

それだけに、アトラクションを楽しむと言うより
学びに行くことばかりだった、デズニーランド。

開園から20年を過ぎてなお異彩を放つ。

園内に入ると、何故かミッキー等のキャラクターにみな変身したがる。
やたらと目に付くミッキーの耳やかぶりもの。

冷静になって考えると、何故?
と考えたくなる。

大の大人が、尻尾を生やしてみたり、
クマに頭をかじられているようなかぶりものをしてみたり、
鼠の耳をつけてみたり、

日本人が子供っぽいとは言え、度を越えている。

不思議だと思った。

考えた末、
日常⇔非日常

この使い分けの中で、中庸を保っているようにも見えた。
スイッチングしているのだろう。

ゆえに、非日常時は、
徹底して「非」にならないといけないのだ。

なんとなく、うなずけた。
非日常は、大切なのだよね。

事後承諾

また悪い癖?が出てしまった。

納品する準備をするために最終チェックしていたら、
ん~~・・・
見つけてしまった。
職人のちょっとしたミスなのだが・・・

気が付かないよな、こりゃあ。
でも、もうだめ。
見過ごせない。

念珠つくりでも、おんなじことはしょっちゅうだが
仏像にしても、表装にしても、職人の姿勢に問うてしまう。

完璧でなきゃ・・・

「ごめん。
悪いけどやり直して」
何度いってきただろう・・・

また、お客様の了承前に言ってしまった。
事後承諾だ。

浅草駒形堂

昼間の雰囲気とは打って変わる駒形付近。

馬頭観音がご本尊。
新築された駒形堂もいいけれど、

古い姿もおつなもの。

以前の駒形堂はこんな感じでした。

隣の「むぎとろ」で食べました(^^


桃のババロアです。
べり~グー。

お気に入り

きれいな縞瑪瑙仕立の念珠を、
買い求めてくださったお客様がいらっしゃった。

僕のお気に入りのひとつで(写真を撮る前だったので残念)

販売担当の店の子に、
「売れちゃったの」
と漏らしたものだから、怒られた。

販売してなんぼでしょ。
と言いたいのだろう。

その通り。

けど…僕は、ダメなのである。

大切に使ってくれるかな…
よく出来てるのわかってくれているのかな…
etc…etcなのである。

考えると、なんでこう情が移っちゃうのだろうと思うこともあるが、
その分だけ、情を尽くしているつもりなのである。
しかたない。これがぼくなのである。
諦めている。

自分が創るものは、本当に気に入るまでやり直す。
職人に頼まなければならないものは、気に入るまでやり直させる。

出入りの職人や、業者さんは、たまったものではないだろう。

首を立てに振らないのだから。
この頑固オヤジは。

僕には、4人子供がいる。しかし女の子はいない。
よかったとつくづく思う。

こんな性格だから、
花嫁の父になったら、
さぞかし大変なことになってしまうだろう。

上さんからも、ことあるごとに揶揄されている。
神様はちゃんと考えてくれるようだと。

写経

写経会を行なっている会場は、過去には随分とあった。
企業も行なっていたしカルチャーセンターも、
知るところは、みな採算を考えて、撤退してしまった。

今でも、自分のポケットからの持ち出しだけど
それでいいと思っている。

毎回、写経の時に仏前に備える花や菓子は会員さんがもちよる。
今日はどんな花かなあ…

楽しみである。

いらっしゃいます

お客様のご依頼で、だいぶ前に製作した。

当時は、まだ歓喜天(かんぎてん)の役割をあまりわからぬまま
製作させてもらった。

が、大変重要な仏様と後に知って、
造ったはいいけれど…

となっている。

作るのはいいのだけれど・・・

まずこの写真をじっくり見てもらいたい。
持ち込まれた水晶玉を使って製作したものだ。

お気づきだろうか。

一見して、つないだ玉が、
九十九折れになっているのが判る。

玉の状態を見る限り入手先は海外。
お土産屋で、「お兄さんちょっとちょっと」と片言の日本語で、
「水晶、水晶」「安いよ」

すると、
「ん?水晶?これは安い!」
と思われて、衝動的に求められたのだろう。

現地のものは細い化繊の糸に仮通しされて500mm、600mmと
いうような長さに調整されて売られているはず。

それを本連の念珠にするなら何本と計算して
2~3本買ってこられるわけだ。

日本で買えばウン万円するから、
「これは安い」

人情だろうなあ。

けれど、いざ本仕立になると、それなりの糸を通す。

すると・・・
玉穴にきっちり通った中糸は、

玉穴のゆがみをものの見事に表現してくれることになる。

それが、この写真なのです。

気にしない人は気にしなくてよいのだろうが
僕は気になって仕方がない。

よく見ると、玉の直径も0.5~0.7mm違う
玉穴も、0.4~0.5mm程度誤差がある。
糸を通すと、ばっちりわかる。

これで仕立てて、何年もつかな…と思うと
とたんに手が進まなくなってしまう。

だから、最近は、「作っても、もちませんよ。すぐ切れますよ」
と言うことにしている。
本当は、どうするの?と言いたいのだが・・・

念珠は、プロに任せて欲しい・・・

という気持ちと、

価格の違いはちゃんと意味があるんよ。

と言いたいところなのだ。
けれど、「自分にも説明責任があるよな」と、
自戒も湧いてくる。

さあ頑張って、切れにくいように仕上げるとしよう。

新作二点

木へんに鬼と書く、槐(えんじゅ)
古来より、魔よけの木として珍重されてきました。

過去、本連念珠としては何度か制作しましたが、
不思議と腕輪はありませんでした。

今回、お客様のご要望もあって初めて作ってみました。
落ち着いた風貌があって、なかなかいい感じです。

同時に鳳眼菩提樹の小玉もアップ。
以外に少ない鳳眼の小玉。
流通しているほとんどが10mm以上のものばかりですから、
大事にしてもらいたいなあ。

http://www.hana300.com/enju00.html