うちに来ていただいた方はお目に触れていると思うけれど
わが店の神寄る場である(ちょっと大げさか)。
まあ要するに床の間ということである。
暮れに一年の埃を払い一所懸命、拭き掃除をした後、
軸を架け替え、九谷焼の五重塔を建て、松を活けた。
一月中はこのスタイルでいこうと思う。
すると、
福島のS師より三大名文と言われる蓮如聖人の「白骨の御文」を頂戴した。
(昔、初めて目にしたとき、不覚にも思わず涙腺からこぼしたのに気づかぬほど感動したことがあった。山家学生式と白骨の御文は今でも心が熱くなる)
そして、千両箱が舞い込んだ。
まあ…春から縁起がよい程度は感じてもよいかと思うのだ。
この軸は、仲良しのシンガポールのお坊さんH師の手による。
経典の言に従って、自らの血を絞りそれを墨とし、筆書きされたものだ。
聞けば、「え!」っと平和日本の仏教徒は思うが、何にも驚くことではない。
平然と、そうですかと中庸の心で、心を受け止めればよいのかな。
心のある方に縁があったらいいなと思う。