夢のおはなし

夢は毎日必ず見る。
疲れていると、朝までぐっすり、
夢なんて何にも見ないとかいうが
どんなに疲れていようが、必ず見る。

空を飛んだり、冒険物だったり、押しなべて幼稚な夢が多い。

天然色の夢は、正夢だとか何だとか耳にするけれど
生まれてこのかた、色つきの夢しか見たことないのに
そのようになったためしがないのだから
マユツバ情報と思っている。

夢解きというものも、
してもらったこともあるけれど
全く信じないものだから、
一回でそっぽを向かれてしまった。

もともと見えないものは、信じないたちなので
納得できないものは、できない。
そのくせ、お化けと神様は信じてる。

昨日といっても、2時に目が覚めたのだから
今日といってよいかもしれない。

時の人、安倍幹事長と仲良く話している夢を見た。
「総裁選頑張ってね」

ため口である。

にっこりして何か言葉を返してくれたのだが、覚えていない。
「時の運だよ」とか言ったようにも思う。

その後に登場したのが、民主党党首の小沢一郎氏だった。
夢のような話なのだが、本当に、本当の夢の話。

「応援してあげてよ」
こちらも、ため口だった。

小沢氏は、軽くうなずいていた。
そこで目が覚めた。

たわいもない夢だったが、
ついに国政レベルの夢を見てしまったか。
と、目覚めてから興奮した。

よく記憶しておこうと反芻した。
ついでに、夜なべをしていた上さんに伝える。

「よく寝なさい」の一言で終いとなった。

天下の廻りもの

最近、とっても気になることがある。

毎日、売り上げの精算をしていると
必然的にお金の顔も毎日見ることになる。

その顔色が、今ひとつ悪いのである。
そっとひとりで心を痛めている。

子供のころ古銭収集が趣味だった。
それこそ、なめまわすように、
毎日たな卸しをし、
現在庫をチェックをし、
収集見込みを立て、
かつ、カタログを暗記していた。

現在の仕事にこれほどの情熱があったら
いかなるものになっていたろうか。(守銭奴になった可能性は十分あるが)

今では信じられないくらい、お金のことには、
頭脳明晰だった。

軍資金のない子供時代のこと、
お金をかけないで収集しようと思えば
現行コインもターゲットだった。

今では、「お宝…」とかで一般化してしまったけれど
現行コインにも、お宝は多い。

それを集める為に、
わざわざ電車に乗って繁華街に通った。
今で言うゲームセンターに毎日通うのである。
遊びの為ではない。

ひたすら両替機で少ないお小遣いを
小銭に両替した。

発行枚数の少ない10円玉や100円を
見つけては、小躍りしながら帰るのである。

だから、
お金の状態がとても気になる。

実に汚いのである。

特に札の状態が悪い。

まだ、発行されて間もない樋口一葉でさえ
よれよれのボロボロが多い。

酸性雨のせいもあろうが、5円玉などに至っては、
両替し、封を切ったたばかりなのに、
一割近くが、錆を出していて使い物にならない。

おつりとして使うのには、
気が引けるほどだ。

素材が悪くなったのか、
はたまた、使い方が荒いのか。

子供の目であったことを差し引いても
昔は、もう少しきれいだったように思う。

世界でもトップレベルの、美術品ともいえる
日本の通貨が、ぞんざいに扱われている。

コイン収集はとうに、卒業したはずなのに、
いまだに心に痛みを感じる。

人の間を渡り歩く通貨は、
だれよりも、世の中を知っている。

モラルの低下ってこんなことにも
赤裸々な情報として伝えてくれる。
と思う。

もっと大事にしないとね。
自分のものじゃないのだから。