頑張る

作った作った。

お盆の喧騒さの中に、制作意欲もかき消されていたが、
おとといから夜なべしながらも
お直しも含めて90本くらい仕上げることができた。

いつも
直しをするときは、持ち主の心を感じながら直す。
面白いもので、修理品を見ていると、
持ち主のイメージが、ふぉわっと浮かんでくる。

80年前の念珠というのを直したことがあったが

それはそれは、美しかった。
黒曜石をろくろで1粒1粒、手で磨いたのだろう。
玉の一個一個が個性を持ちながらも、念珠全体が
よく調和していた。

昔の念珠師の心に触れた気がした。

創作念珠を仕上げるときは、夢を見ながら手を動かしている。