「和蝋燭の炎の長さはどれくらいですか?」
店の女の子がお客様の質問に答えられず聞いてきた。
「百匁の和蝋燭だから芯は紙芯だから大きい炎になるよ」
炎の長さまで聞いてこられたお客様は珍しい。
手作業にまた戻るか戻らないかうちに
三十匁のをもってきた。
「これは?」
ムム。
「二十匁は?」
なんだい?いったい・・・
お客さまを見ると若い。
でも目が蝋燭の光のようにキラキラしている。
お話しを伺うと劇で使われるとのこと。
殺陣を軸にした劇集団なのだそうだ。
どうりでみんな役者の目をしているわけだ・・・
いいなあ。