夜中にNHKをつけているとBSの再放送ををしていた。
アパルトヘイト廃止後の南アフリカの状況をドキュメントしていた。
マンデラ氏が初代大統領になってすでに10年を有に越えた。
自由を掴み差別からの開放であったはずの国がその現状は、
貧困と無秩序にさいなまされる現状であった。
かつての商都の路上には浮浪者があふれ、
略奪と殺人とレイプが横行する。
一時のニューヨークのスラムの状況を見るようなありさまであった。
そこにあって、二十数名の全てが片親で育った子供たちが団員となり
歌で国を変えようと立ち上がった。
「メメザアフリカ」と言う。
http://www.memezaafrica.com/Track08.mp3
リーダーの妹はアフリカで10人に1人というHIVで若くして亡くす。
団員たちの衣装役立った彼女は死の間際まで彼らのステージ衣装に気を配っていた。
彼女の死を題材に兄であるリーダーが創った歌を涙ながらに全員が熱唱する。
「トコズィレ」という曲。
恐喝と薬漬けの毎日から歌に命を見出したパーカッション役のタボ。
貧しいが故に妻と子供と共に暮らせない悲哀。
それでも地元の若者に楽器を教える。
自分の歩んだ道を彼らにはトレースさせない為に。
歌にこの国の未来をかけようとする若者たちの姿に、
灼熱の大地の憤りと、悲哀と、復興の情熱を見た。
調べていたら、NHKのサイトからはもうHPを閉じてしまっていた。
ドキュメントを流す以上は、情報の糸口を残すべきでしょ。
と思いながら誰かのブログからURLを発見できた。