タイムカプセル その2
夜なべをしながらNHKを見ていた。
チューリップ再結成のドキュメントを放送していた。
個人的には、陽水やこうせつファンだったから、
チューリップはあまり聞く機会はなかった。
けど、青春の歌謡曲であることには間違いない。
コンサートの様子が映し出されていた。
頭に白いものの混じった人、御髪がすでにない人、
どうみても団塊の人たち・・・僕と同世代のひとたち・・・
昔の青年たちが会場を占めていた。
にもかかわらず、エネルギーの大量放出をみた。
アンコールを求める姿も、ブラウン管を通してもなお凄い熱気だった。
最近の若者のように踊り狂う様は見当たらないが、
全身がオーラを最大限発散していた。
若者以上に躍動感があった。
その熱気に引きずられるようにアンコールに応えていた。
見ながら胸がキュンとなった。
流れる曲に、共に生きた時代が封じ込められているんだね。
やっぱり縁かな・・・
オーダーの錫杖が中仕上がりされて今日手元に届いた。
欅(けやき)の丸太から切り出し、
テーパーをつけ錫杖本体をつけやすいように河口する。
石突用の段差加工をし、
摺漆(すりうるし)をかけた。
摺り漆は専門の塗師(ぬし)しかできないのでしかたないとしても
欅の丸棒を切り出すのは何とか価格を抑えて作ることができた。
完成するまで冷や冷やしながら待ったが
ドキドキしただけの甲斐はあった。
自分でも欲しくなる仕上がりであった。
あとは書き入れる文字の確認をしようと
施主のMさんに電話をしないと・・・
と思っていたら、
本当に突然ご本人が顕れた!ではないか!!
しかも文字見本をお持ちになって。
「縁」を絵に描いたような出来事。
でもね、なんとなくそんな気もした。
こういうことは、僕の身の回りでは日常茶飯事の出来事なのだ。
だからいやでも「思い」は軽々しく扱えない。
思うことは実体のないことではないのだ。
すでに実体が伴うことなのだ。
だから、「思うこと」は、丁寧に扱わねばと思う。
ほら
差し入れ
今日は雨
すっかり忘れてた
自転車もほぼ準備できた。
朱印帖とTさんからいただいた片道の乗車券もOKだ。
だけど何か足りない・・・
足りない・・・
足りない・・・
そうだ。
写経だ。
人には「忘れないで下さいね」なんて言っているのに、
すっかり自分で忘れている。
今から般若心経を34枚書くにはちょっと時間がない。
(溜め込んだものはあるけれど、巡礼に行く気持ちを込めてはいないからボツだ)
じゃあ・・・どうしよう。
ということで、急きょ白羽の矢を立てたのが、
延命十句観音経の写経。
四十二文字の写経なれど、十句観音経の功徳は測り知れないことは知っている。
これにさせてもらうことにした。
観音霊場でもあるし。
いつでも飛び出せるようにひたすら書こう。
今日は曇り
続けて良く掘れてます
蓮彫の精密彫です。
通常は色をこの上にのせてしまうので、
落ち着いた玉色になってしまいます。
素地の状態ではどうなっているかの見本にと思い
見本入荷しました。
素挽(すびき)の玉は、汚れやすい欠点が逆に好きな人には堪らない調書になります。
なぜなら、変化するからです。
自分と一緒に年輪を増していく。
森羅万象変化しないものなんてひとつもありません。
だからいい。
よくよく見ると、花弁一枚一枚に
切羽の痕もリアルに出ていて、手彫りの雰囲気が良く伝わります。
ね。おもしろいでしょ。
柘(つげ)材を20玉使用。
主玉:15×21mmのみかん玉。
親玉:19.4×23.4mm
天玉: 9.9×13.3mm
正絹紐を通して、片手念珠に仕立てます。
色が白いので、強い色で仕上げようかな。
良く彫れてます
獅子です。
裏表に2頭並んでいます。
材料はモモですね。
少し前の玉のようですが、
良く彫れています。
片手用だから玉は18mmと大きい。
腕輪にしても面白いだろうけれど
正絹紐を通して、片手念珠にしようと思う。